昨年12月より3月10日まで、小社ではフォトエッセイコンテスト「わが家のお仏壇物語」の公募を実施し、約百通ほどのご応募を頂きました。いずれの応募作品もお仏壇に対しての想いが伝わる秀作でしたが、下記のように入選を決定いたしました。審査委員長には小社連載「轉法輪」を執筆して頂いている木内堯大先生にお願いし、審査員には協賛社の皆様と小社代表取締役住田孝太郎があたりました。次回はさらに準備をかけ、実施したいと思います。尚、入選作品は順次ホームページ上、並びに「月刊宗教工芸新聞」にて掲載して参ります。
□ 審査委員長木内堯大先生の評「家族の深い絆とお仏壇」 □

 今回も幅広い年齢層の方から、多くの労作が寄せられました。
 それぞれの方が、日々の暮らしにおける仏壇との関わり、仏壇をめぐる思い出、仏壇を通じての故人との語らいなどを記されており、甲乙付けがたく、選考にはとても苦労いたしました。
 仏壇とは、本来的にはお寺の本堂と同様であり、仏教信者がそれぞれの家庭で仏さまを祀り、供養する場所と言えます。しかし、仏壇の役目はそれにとどまるものではありません。既に亡くなってしまった人であっても、仏壇という媒介を通して、その人がまるで生きているかのように、心によみがえるのです。故人を通して、今いる家族を一つに繋ぐのも仏壇の持てる役割なのでしょう。
 逆に言えば、家族の絆の深い家庭には、仏壇を大切にする環境が自然と生まれるのだということを実感しました。

(木内堯大先生は如意輪寺住職、大正大学仏教学部非常勤講師)

□金賞(商品券二万円)
「妻の両親」 鈴木 猛(東京都・男性・49歳)5月13日掲載

□銀賞(商品券一万円)
「我家の仏壇」 藤田 哲夫(愛媛県・男性・65歳)5月13日掲載

□銅賞(商品券五千円)
「お仏壇に見守られて」 泉 祥子(北海道・女性・58歳)5月13日掲載
「お仏壇の思い出」 渡辺 昌子(千葉県・女性・63歳)6月3日掲載

□田中佛檀賞(商品券五千円)
「仏壇の記憶」 山本 鍛(北海道・男性・80歳)8月1日掲載

□八田神仏具店賞(商品券五千円)
「我が家は現代仏壇」 須藤 誠(岩手県・男性・45歳)8月1日掲載

□メイクリーン賞(商品券五千円)
「おじいちゃん」 井上 ゆみ(岡山県・女性・43歳)8月31日掲載

□佳作(匂い袋)
「我が家のお仏壇物語」 青木 眞理(三重県・女性・57歳)8月31日掲載
「仏壇に祈り、語り続けてきた日々」 榎田 伸也(奈良県・男性・36歳)9月30日掲載
「わが家のお仏壇と母」 岡田 絵美子(東京都・女性・65歳)9月30日掲載
「両親を守ってくれたと思う山行」 前田 喜久子(兵庫県・女性・60歳)11月10日掲載
「仏壇御膳」 加藤 博子(千葉県・女性・45歳)11月10日掲載
「父と子のお仏壇」 田中 栄一(東京都・男性・56歳)12月1日掲載
「お仏壇の思い出」 堀川 真由美(茨城県・女性・38歳)12月1日掲載
「わが家の仏壇は大家族」 亀野 いづみ(兵庫県・女性・28歳)1月11日掲載
「でっぱった仏壇」 豊崎 香穂理(山口県・女性・41歳)2月1日掲載
「祖母と仏壇」 臼居 泰祐(東京都・男性・27歳)2月1日掲載
「仏壇の中のたま」 芳賀 菜々絵(栃木県・女性・27歳)