櫨の実から取れた油をローソクにした製品が究極の和ローソク
 仏壇店に行くと、和ローソクと洋ローソクという表示を行っているお店もあります。

 後者の洋ローソクとはパラフィンを原料としたローソクのことなのですが、和ローソクと呼ぶ場合には様々な場合があります。
厳密に言えば和ローソクは植物性の材料を使ったローソクのことで、櫨ローソクは和蝋燭の王様といえます。本式の櫨ローソクの場合は和紙を芯として藺草を巻いた灯芯が使われます。
 しかし、櫨ローソクはやや高いので、米糠を材料としたローソクも多く作られてます。米糠はライスワックスと呼ばれるもので、植物性であるので和ローソクの一種であるといえます。
いずれにしても和ローソクは植物性の材料を使っているために、御仏やご先祖様を供養するには最適の灯であるといえます。
また、撥型(ばちがた)、つまり上が広がり裾になると狭まる形式のローソクのことをイカリ型のローソクと呼んでいますが、これは元来和ローソク独特のものです。
しかし、最近ではパラフィンを原料とする洋ローソクにもイカリ型のものがあり、和ローソクという商品名が付けられることがあります。この場合、原料は洋ローソクで形状は和ローソクということになります。

櫨の実を原手で料とした和ローソクの製作
和ローソクの灯心はすべて植物素材