仏壇選びの達人

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仏教は生まれ変わりを前提としています

仏教では人が亡くなった後に生まれ変わるとしています。仏事を行うもう一つの大切な理由は、よい生まれ代わりを願い祈ることにあります。生まれ変わりを説く仏教経典のひとつが『倶舍論(くしゃろん)』です。この『倶舍論』には亡くなった後の中陰(中有)のことが記されていますが、中陰(中有)とは亡くなってから次に生まれ変わるまでの間のことを指します。さらに『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』では中有の間、七日毎に最大七回生まれ変わるとしています。つまり、七日×七回の生まれ変わりで、四十九日までには生まれ変わり先が決まることになります。この『倶舍論(くしゃろん)』では百八もある煩悩のこと、そして地獄のことなどが書かれています。

また、仏教的な死後の世界を説く経典に『十王経』があります。『十王経』では、初七日から七七日(四十九日)、百か日、一周忌、三回忌までの冥界のお裁きのことなどが記されています。このうち五七日(亡くなってから三十五日)に登場する有名な裁判官が閻魔王です。

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