専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
仏壇選びの達人
唐木仏壇は木の色や木目を生かした伝統デザインの仏壇です。
彫刻などの装飾がない、スッキリとしたタイプの唐木仏壇も登場しています。
黒檀や紫檀は東南アジア・中米南米・アフリカなどの赤道ベルト帯で主に産出される木材です。熱帯が生み出す色には、強い生命力が宿っています。この生命力がお祀りする人の心にパワーを与えます。
紫檀や紫檀系はエレガントなバイオレットカラーで、和室や仏間はもちろんのこと、リビングにも似合う色です。紫は数ある色の中でももっとも「癒やす力の高い色」とされています。
黒檀の木目を持つ黒は、お部屋を心静かな空間に演出する力があります。
日本の四季の中で時間をかけて育った日本の銘木は霊力の高い材料で、仏壇を祀るご家庭とご家族を守ります。
唐木仏壇は芯材に紫檀・黒檀・欅などの貼ったもので、前面に3㍉以上の材料を貼ったものを「厚板貼り」、木をスライスした薄い材料を貼ったものを「薄板張り」と呼びます。
天然の材料を使わずに、紫檀の木目をプリントした樹脂や紙を貼った製品を「紫檀調」。落ち着いた赤紫色の塗装色に仕上げた製品を「紫檀色」と呼びます。