専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
仏壇選びの達人
百か日は卒哭忌とも呼ばれます。卒哭忌の卒は卒業の卒で、哭は泣くという意味ですから、泣くのを止める頃の法要という意味になります。
卒哭忌は元々儒教の教えで、人間の悲しみの生理をよく表しています。百か日、つまり三ヶ月ほど経てば、悲しみの中にあっても、人の心は自律的に前に歩き始めている時期ということになります。しかし、大切な伴侶を亡くされた方、お子様を亡くされた方にとって僅か百日で「泣くことやめよう」というのは全く無理です。その人を亡くした喪失感はいつまでも癒やされることがありません。
それでも、少しだけ、ほんの少しだけ歩み出しましょう。位牌や本尊、お仏壇をお祀りすることは、ほんの少しの歩みだしの手助けになるはずです。
四十九日までにお仏壇や位牌の準備ができなかった方は、心が落ち着きはじめている百か日前後でお仏壇やお位牌の購入をされることをお勧めします。