神戸珠数店は、京都で100年に渡り京念珠®(珠数)の製造卸をしています。長年で培った珠数作りの手法と熟練職人の高い技術で「高品質で安心の珠数」そして「使う方に喜んでいただける珠数」を目指して、日々、珠数作りに携わっております。
製造卸元のため世界の希少材をはじめ、貴石・半貴石・琥珀・香木・木玉・ガラス玉・プラスチック玉など多種多様な材料を取り扱っており、どのようなお客様のご要望も形にできるよう最善をつくしております。
珠数は玉作り・房作り・糸作りなど多くの伝統技術(伝統産業)が集まって初めて出来上がる物です。京都の伝統産業である“珠数”の製造卸として「珠数が持つ伝統の継承と発展」という大きなテーマのもと、人々の心と心をつなぐ珠数を通して社会に貢献していくことが私達、神戸珠数店の仕事です。
付加価値の高い神戸珠数店オリジナル製品、高品質で安心の珠数「京念珠®」の製造・卸、自由度の高いオリジナル珠数の製作はお任せください。お客様の想いを形にいたします。
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基本情報
住所 | 京都市下京区正面通烏丸東入ル |
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Tel | 075-371-3929 |
HP | オフィシャルサイト |
京都市伝統産業「未来の名匠」に認定(令和3年) 栗塚芳恵氏(神戸珠数店・京都)の技
京都市伝統産業「未来の名匠」に認定(令和3年) 栗塚芳恵氏(神戸珠数店・京都)の技
神戸珠数店の栗塚芳恵さんが数珠の職人として京都市の「未来の名匠」に認定されたのは令和3年のこと。
三回目の出願で、ようやく認定表彰されただけに、知らせを受けた時には「めちゃくちゃ嬉しかった」とのことで、このことを話す栗塚さんからはその時の喜びが伝わってくる。
京都市の「未来の名匠」制度は伝統産業における未来に向けての担い手を育成するための制度で、平成22年から始まった。
審査は書類審査、工房調査、プレゼンテーション審査と続くが、はじめてのプレゼンテーション審査は「圧迫面接」と感じたほど、受け応えができなかったという。二回目は準備をしたものの認定には至らず、三回目はさらに準備を完全に整え審査に臨んだ。
「製品の特徴や魅力、技法などを十分にプレゼンすることができたと思います。審査員の方々の質問にもしっかりとお答えすることができました」と振り返る。
認定の際の作品は「五色」。紺、黄、赤、緑、白の五色の房を持ち、中通しの色も五色。水晶を主玉とすることで五色の糸の中通しの糸の縒りも見ることができ、親玉と露から分かれる五色の軸は職人としてのレベルの高さが伝わる。
「同じ太さで軸を組み、梵天の大きさを揃え、長さを揃えること」に意識を集中させた。
栗塚芳恵さんは福井県越前市の出身。「1985年生まれ」とのことで、京都の成安高校芸術コースに進学。
「その時から福井を離れ、京都での暮らしが始まりました。高校卒業後は成安造形大学に進み、テキスタイルを学びました。現代アートが好きで、卒業制作は和紙を用いたアートです」と栗塚さんは語る。
卒業の時には「何か物作りに携わりたい」という思いが強くあり、神戸珠数店に新卒で入社した。
「面接の時に糸がたくさん見えたことを覚えています。正直、糸を通すだけの簡単な仕事だと思っていたのですが、いざ入って見ると糸を組むことの奥深さに圧倒されました」
最初の仕事はナイロン糸で玉を通すこと、しばらくして「正紐(しょうひも)」と呼ばれる正絹紐を通すことを覚え、さらに片手数珠を組み、半年で本連数珠、一年で菊房を作れるようになった。
「緩まないように、しっかりと編むこと、結ぶことが大切です」と語る栗塚さんが自信をもって数珠を作ることができるようになったのは五年目辺りから、だという。
入社十三年目となり、各宗派数珠の全ての数珠を作ることができるようになった今は修理部門での仕事がメイン。
「お客様からの大切な預かりものですので、気を全く抜けない仕事です。玉が割れそうだったり、糸を抜くこと自体が大変だったりします」
糸を抜くことができない、ということは意外な気もするが、栗塚さんによれば「糸を抜くのにも経験が必要」とのこと。ほこりが穴の中で固まって糸が抜けないこともあるという。
「数珠の修理で心がけていることは、その数珠の持ち主の方を思い描くことです。もち癖もありますし、修理の後に手になじむような仕立てを心がけています」
京都の「未来の名匠」となった栗塚さんが楽しみにしていることが、他業種の「未来の名匠」の方々との交流。
「年に一度、交流会があるのですが、私と同じ越前市出身で手描友禅作家の奥野むつみさんの積極的な活動には影響を受けています」
未来の名匠の認定を受けて強く感じることは「変な仕事はできない」ということ。
「現代人のライフスタイルや嗜好に寄り添う数珠を作りたい」と栗塚さんは将来を語ってくれた。
今回の取材では実際に梵天房を作っていただいたが、本当に手早く、迷いがない仕事だ。当たり前のことであるが、実は当たり前ではない。
「梵天は丸く整えることが大切なのですが、練習のために、糸を自分で購入して家で練習も積みました」とのこと。
神戸珠数店から「未来の名匠」が生まれたことは、神戸珠数店の長年の取り組みの成果の一つである。
修理部門に関しては2018年に体制を見直し、受注から工程管理をスプレッドシートで管理。現在は栗塚さんをはじめ四人の修理専門体制となっている。
会社全体としても若返りをはかり、全社的な活気を生み出している。栗塚さん以降の職人も育っており、栗塚さんの仕事のひとつはさらに若い世代の職人の育成にある。
神戸珠数店 数珠卸オンラインストア
24時間発注可能なオンラインサイト
神戸珠数店(京都)の豊富な数珠製品を取り扱い店(仏壇店・専門店)に発信するのが「神戸珠数店 数珠卸オンラインストア」。(法人・個人事業者様向けの卸サイトなので、一般のお客さまは利用できません)
サイトでは数量限定特価品・おすすめ定番品・京念珠逸品・オリジナル製品・京焼/清水焼き、ブレス/腕輪製品。マスクチャーム、念珠袋などが掲載され、24時間商品の仕入れをすることができる。
それぞれのコーナーを選択すると該当製品が表示され、そこからログイン。ログインすると価格が表示される。製品は使用材料名、主珠寸法、仕立て内容、房内容などが表示される。
新着製品は魅力のある製品ばかり。特価品の掲載もある。
オリジナルパッケージの紹介も、神戸珠数店ならでは。パッケージの工夫により購入比率が高くなる。
ウィスキーウッドの数珠
人生に深みを与えてくれる数珠・ウィスキーウッド
神戸数珠店(京都)から発売された「ウィスキーウッド」を素材とした数珠が好評だ。
この数珠に使われるのは五十年にわたって、幾度となくウィスキーを熟成させたきた樽。「森の王」とも呼ばれるホワイトオークを素材とするもの。
役割を終え解体された樽材から削り出された数珠玉は、ホワイトオークならではの木目の美しさと独特の風合いが特徴。表面の仕上げに特にこだわり、楢材そのものの本来の素材感を残しながら数珠玉に挽いたもの。長年使用すると艶が出て、ウィスキーの熟成のように深みのある風合いに変化する。
「ウィスキーには人生にかかわる物語があり、ウィスキー樽素材を玉に使う数珠を作ることで、身に付ける方の人生に寄り添う製品となりました」と神戸伸彰社長は語る。
ウィスキーウッドの味わい深い風合いを感じさせるスタンダードな数珠。房はウィスキー樽から染料を抽出し自然由来の媒染材を使用した、今までになかった神戸珠数店オリジナルのウィスキー樽材染めの房。スモーキーな房色とウィスキーウッドが調和した大人のための特別な数珠に仕上がっている。
製品は片手数珠と腕輪数珠の二種類。ウィスキーに喩えられる琥珀との組合せの製品は、とても魅力的。見付ける方に満足と自信を授けてくれる。
正藍染めの珠数「藍珠」
ジャパンブルーと称される正藍染めの珠数「藍珠(あいだま)」
神戸珠数店(京都)の「藍珠」は日本を象徴るする「ジャパン・ブルー」が美しく映える正藍染めの珠と房で仕立てられた珠数。「伝統産業である藍染めによって生み出される藍色の魅力と、同じ伝統産業である京念珠の技をコラボさせることで、持つ人々の心を豊かにさせたい」という想いから生み出された製品。
藍染めはAWAJI藍LANDprojectさんの昔ながらの藍染めの仕事によるもの。AWAJI藍LANDprojectは淡路島で藍を育てることから始まり、盛夏に藍を刈り取った後に冬季に百日をかけて発酵。今度は乾燥葉を切り崩しながら水を混ぜ合わす作業を何度も繰り返す「蒅(すくも)」と呼ばれる伝統的な技法により発酵染料が生み出される。神戸珠数店の新作珠数「藍珠」に使われる藍染料はまさに「蒅(すくも)」による発酵染料で染められたもの。
親玉・主玉・二天・ボサは日本のシンボルともいえる山桜を正藍染めしたものであり、深みのある藍色に心が惹かれる。
房は正絹を正藍染めしたもの。男性用には藍本来の藍染めにこだわり、
経年変化による風合いの変化を楽しめるよう濃い藍色に染め上げたもの。女性用は藍の色を極限まで淡く染め上げた上品な仕上り。中通しの糸も軸糸も正藍染めで仕上げられている。正絹を房に組むのは昇苑くみひも。神戸珠数店はこれまでも昇苑くみひみとのコラボ製品として「結」「ibuki」などの製品を生み出してきている。⇨「結」「ibuki」についてはこちらをクリックしてご覧ください。
製品は窓付き桐箱入り。
華梵天
華やぎのある丈夫な房が好評です
華やぎのある房のデザイン、京都の珠数職人による手間をかけた仕事、そしてオリジナルデザインが人気の華梵天(はなぼんてん)です。
この「華梵天」は房の下がる軸紐と房が一体化しており、丈夫な作りになっていることが特徴です。小田巻梵天の中には、軸と小田巻を別々に作り接着するため、軸と小田巻梵天が使用する中ではずれてしまうものもありますが、「華梵天」では軸糸そのものを芯玉に編み込んだ上から縢り(かがり)、軸糸と梵天を一体化しているために抜けにくい梵天となっています。在家用としてはもちろんのこと、御寺院様用の珠数房としてもご好評を頂いております。
モダン念珠
房頭を天然石とした神戸珠数店オリジナルの珠数がモダン念珠
房頭を天然石とした神戸珠数店オリジナルの珠数がモダン念珠。
清水焼の京念珠
京都を代表する工芸のひとつ「清水焼」を母珠にした京念珠
京都を代表する工芸のひとつ「清水焼」を母珠にした京念珠。四季折々の透明感のある花々が心の安らぎを生み出します。四季の花の内容は以下の通り。
1月=椿 2月=梅 3月=ポピー 4月=桜
5月=菖蒲 6月=紫陽花 7月=百合 8月=向日葵
9月=桔梗 10月=コスモス 11月=紅葉 12月=カトレア
華薩摩
華薩摩焼の京念珠は人気作家空女(Cunyo)さんとのコラボ珠数
華薩摩焼の京念珠は人気作家空女(Cunyo)さんとのコラボ珠数。華薩摩の元となった京薩摩は明治時代以降、京都で盛んに作られた後に廃れていたものを、空女さんが現代に華薩摩として蘇らせたものです。
華やかな花柄は繊細に幾層にも折り重なるように描かれ、赤、緑、紫、黄に金線が加わった京薩摩の親珠、黒の上に金線のみで描かれた親珠の製品が用意されています。
空女さんの華薩摩の気品は珠数全体に気品と存在感を与え、ひと目で気に入る気品のある京念珠だ。現品を手にとってみて、その魅力に触れてみてください。
ibuki(いぶき)
「自然からの贈り物」をテーマとする「ibuki(いぶき)」
「ibuki(いぶき)」は「自然からの贈り物」をテーマとするこの珠数の木玉素材は熊野ヒノキ。平安時代以来の熊野古道、また修験の地としても知られている信仰の土地で育った熊野ヒノキは清々しい印象。
房は艶やかな絹糸を山桜、梅苔、玉露、生藍の草木で染め上げたもの。梅染友禅染師の山本晃氏による古代染色法で染められた艶やかな絹糸で編まれた房は、自然の光の中で柔らかな自然の色を宿す。
山桜は花ではなく山桜の木による染色、梅苔は梅の木に育った苔による染色、玉露はまさに玉露の葉による染色、藍は生の藍からの染色だ。
珠数の中通しの糸、軸糸にもこの染色された絹糸が採用され、房と軸糸のよりは昇苑くみひもが担当。
結
祈りと想いを託すお珠数
結念珠(むすびねんじゅ)とは古来から日本で大切にされてきた「祈り守られる」というお守りの要素と、想いをこめたお参りに使う伝統の珠数を合わせた祈りの心をこめた京念珠。空間と身体を清めるとされる水晶玉と、京都宇治の昇苑くみひもによる「二重叶結び」をシルクの珠数房に結わえ付けた房は、あなたの願いを叶えてくれるはずです。
一凛
組紐の伝統技術で作られる小田巻梵天をあしらった腕輪念珠
珠数に使われる天然石に、組紐の伝統技術で作られる小田巻梵天をあしらった腕輪念珠です。パワーストーンではなく、穴の加工に特別な手間をかけている数珠専用の天然石を使用することで、経年劣化以外でシリコン糸が切れにくい作りにしています。
小田巻梵天は、古来より数珠に使用されていた梵天を組紐の技術を使い改良し、デザインと耐久性を向上させた房です。一凛に組み込んでいる小田巻梵天は、防水加工を施しています。
縁添珠(よりそいじゅ)
墓石から作るお珠数でご先祖様の継承を
先祖代々大切にしてきたお墓から数珠をお作りして、お手元に残すことができます。
墓じまいをした後も縁添珠でご先祖様への感謝の気持ちを次の世代に引き継いでゆくことができます。
藍珠(あいだま)
ジャパンブルーと称される正藍染めの珠数「藍珠(あいだま)」
今春展示会で神戸珠数店(京都)から発表されたのが「藍珠」。日本を象徴るする「ジャパン・ブルー」が美しく映える正藍染めの珠と房で仕立てられた珠数。「伝統産業である藍染めによって生み出される藍色の魅力と、同じ伝統産業である京念珠の技をコラボさせることで、持つ人々の心を豊かにさせたい」という想いから生み出された製品。
藍染めはAWAJI藍LANDprojectさんの昔ながらの藍染めの仕事によるもの。AWAJI藍LANDprojectは淡路島で藍を育てることから始まり、盛夏に藍を刈り取った後に冬季に百日をかけて発酵。今度は乾燥葉を切り崩しながら水を混ぜ合わす作業を何度も繰り返す「蒅(すくも)」と呼ばれる伝統的な技法により発酵染料が生み出される。神戸珠数店の新作珠数「藍珠」に使われる藍染料はまさに「蒅(すくも)」による発酵染料で染められたもの。
親玉・主玉・二天・ボサは日本のシンボルともいえる山桜を正藍染めしたものであり、深みのある藍色に心が惹かれる。
房は正絹を正藍染めしたもの。男性用には藍本来の藍染めにこだわり、経年変化による風合いの変化を楽しめるよう濃い藍色に染め上げたもの。女性用は藍の色を極限まで淡く染め上げた上品な仕上り。中通しの糸も軸糸も正藍染めで仕上げられている。正絹を房に組むのは昇苑くみひも。神戸珠数店はこれまでも昇苑くみひみとのコラボ製品として「結」「ibuki」などの製品を生み出してきている。⇨「結」「ibuki」についてはこちらをクリックしてご覧ください。
製品は窓付き桐箱入り。
◎神戸珠数店 TEL075(371)3929 FAX075(371)3930