仏壇選びの達人

専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報

第1回わが家のお仏壇物語

サロン・ド・お仏壇

「今日もみんなが幸せに過ごせますようお見守りください」  毎朝、一番茶を供え灯明をともし、お線香を焚くのは、母が亡くなってから私の役割となりました。お仏壇デビューなのです。仏壇の前に座りご先祖様と心の中で会話をします。と […]

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自分の姿を思い出す

  私には、父がいません。私が一歳の時に交通事故で亡くなりました。私の実家には、父の仏壇があります。  実家では、私はいつもその仏壇の前に布団を敷いて寝ていました。朝起きたとき、夜寝る前には、いつも仏壇に手を合わせていま […]

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お仏壇を囲んで。仏間に集う心

  四歳になる孫の龍季が仏壇の前に居座り、時々悪さをするので雷を落とされる。特にお供え物の試食だ。  自分の味覚と一致したものであれば胃袋に収め、一口食べて合わなければ、その場に散らかし放題、我儘な孫だ。  この前は、木 […]

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ご先祖さまとお仏壇

   わが家は引揚者である。終戦後、外地から一家六人が一人当たり現金千円と、それぞれリュック一つ背負って郡山に引き揚げてきた。父は衣類などギッシリ詰めこんだリュックに、祖父の位牌と鉄製の重い仏像を持ってきた。  年月を経 […]

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おじいさんとひ孫たち

 二女が誕生してまもなく、妻の祖父が他界した。生涯農業に従事し、広大な土地でお米をはじめ色々な野菜を栽培していた。僕はおじいさんが、スイカのように大きくなった妻のお腹を、ゴツゴツした手で優しく触っている写真がとてもお気に […]

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最後の贈り物

  生前の祖母はおしゃれ好きだった。普段、家にいるときでも、きちんと化粧をして、フリルのついたスカート服をはいて若さを演出していた。そんな祖母が三年前に他界した。  葬儀を滞りなく済ませ、ようやく一息つきかけた時、小さな […]

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彼女の決心

ブランドは夢と一緒に売りたい。イタリア系の衣料販売の業界へと転身した息子。子供には子供の生きる道があると今風な親を気取っていても、息子が三十二になってまだ独り暮らしなのは何とも気掛かりである。  その息子から「十六、十七 […]

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お仏壇と私の幸せな時間

 私が大学を卒業する年に母が亡くなった。私の母の死後、一人暮らしを始め、父とは生活を別にした。父に墓を建てる余裕はなく、母の遺骨は公の施設に預けられた。母が生前に買い求めていた小さな仏壇は、父が住まいする部屋に納められ、 […]

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ペンと仏壇

 零細家内の大家族へ嫁いだ日、私が最初にしたのは、仏壇にお参りすることだった。  まだそんな時代であった。実家をあとにした際も、見守り続けてくれたお仏壇に、花嫁姿で手を合わせてきた私。  初めて参った婚家先の仏壇は、案外 […]

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エッセイ

 この写真の仏壇にいる仏様は私の母です。うちは母子家庭だったため、この時のお葬式の施主は長男である私が努め、仏壇を購入しに行ったのも私でした。当時29歳でした。結婚していた私は27歳の妻と二人で仏壇屋さんへ・・・  初め […]

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仏壇公正取引協議会
祈ってみよう、大切な誰かのために。PRAY for (ONE)