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経済産業大臣賞受賞「16号 堆漆黒柿孔雀杢造り」  蓮池うるし工芸 第25回全国伝統的工芸品仏壇仏具展

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仏壇日本一4回連続の最高賞 経済産業大臣賞受賞

2025年(令和7)第26回全国伝統的工芸品仏壇仏具展 経済産業大臣賞受賞作品
伝統意匠部門 広島仏壇「16号総開 欅玉杢造」

蓮池うるし工芸が受賞した作品は、16号というサイズながら、総開合計六枚戸の構成で扉サイズを調整し、半間仏間、四尺仏間、一間仏間まで安置することができるという工夫がなされたもの。また、「法隆寺の玉虫厨子に倣い、須弥壇の上に二百枚の玉虫の羽を使いました」というこだわりの構成。

 蓮池うるし工芸の今回の受賞仏壇の大きな特徴は欅玉杢を仏壇胴の四方に用いていることにあり、前面、側面、後面に摺り漆仕上げの欅玉杢が配置されるが、蓮池稔氏は「三十年前に仕入れた四枚の欅玉杢材」と語る。

 蓮池うるし工芸のこれまでの経済産業大臣賞受賞作品でも欅玉杢の他、栃虎杢、黒柿、黒柿孔雀杢など日本の銘木を使ってきたが、今回は四面を囲む欅玉杢が迫力を生み出す作品となった。

 色漆を塗り重ねた塊の彫り出しは、黒柿前柱の反り花と下段奥の束の鯱に使われている。

 


2020年(令和2)第24回全国伝統的工芸品仏壇仏具展 経済産業大臣賞受賞作品
16号小口三方開き堆黒孔雀杢造り

第25回全国伝統的工芸品仏壇仏壇展は三月二日三日の両日、青山スクエア二階会議室で開催され、選りすぐりの伝産仏壇仏具が出品された。

最高賞となる経済産業大臣賞は広島仏壇の蓮池うるし工芸(東広島)が受賞。作品は「16号 堆漆黒柿孔雀杢造り」。

蓮池稔氏が時間を掛けて仕上げた仏壇だけあり、今回の出品作品の中ではずば抜けた存在感。黒柿、黒柿葡萄杢、栃縮み杢、欅玉杢、神代杉という銘木の美しさにも目を奪われる作品となった。

作品名の一部となっている黒柿孔雀杢 
限りなく回数を重ねられた摺り漆仕上げ

欅経机 欅は限りなく丁寧に摺り漆で仕上げられている
透明感のある厚みのある塗面は工芸そのもの

 


2020年(令和2)第24回全国伝統的工芸品仏壇仏具展 経済産業大臣賞受賞作品
16号小口三方開き堆黒孔雀杢造り


 


2017年(令和2)第24回全国伝統的工芸品仏壇仏具展 経済産業大臣賞受賞作品
36号小口三方開イハイ台堆漆乾漆象嵌


 

 

 

 

 

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