専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
仏像百科
平安時代後期 大蔵集古館 普賢菩薩騎象像 穏やかな像容は円派の特徴。普賢菩薩は女人往生が説かれる『法華経』に登場するとこから、 『法華経』が盛行した平安時代には、特に女性の普賢信仰が高まった。
平安時代後期 即成院 阿弥陀如来と二十五菩薩 『往生要集』には信仰の深さにより、全ての人が往生できる可能性を説いている。 人々は極楽往生を念じ続けることにより極楽浄土より阿弥陀如来が迎えに来てくれると信じた。
平安時代後期 平等院鳳凰堂 雲中供養菩薩像 平等院鳳凰堂堂内部の長押上部の壁に52軀(後補含む)掛けられている(5軀の僧形と菩薩形)。 雲上で楽器を奏でたり、踊っていたりとさまざまな姿で阿弥陀如来を供養している。
平安時代後期 平等院鳳凰堂 阿弥陀如来像 定朝作。平安時代後期は日本独自の彫刻表現が確立された時代。貴族が好んだ典雅で優美は作風。 寄木造り・割矧ぎ造りという技法で、この技法により巨像の制作が容易になり、以降、仏像制作の […]
平安時代 醍醐寺 薬師如来像 薬師三尊の中尊。堂々とした重量感があるが、衣文は浅く穏やかである。光背の化仏も薬師如来であり、 本体と合わせて「七仏薬師」を表現。
平安時代 獅子窟寺 薬師如来像 榧の一木造り。行基が3年3ヶ月をかけ制作。独特の目鼻立ちと衣文が美しく、足先まで衣で包んでいる。左右の手は後補によるもの、作られた当初は密教の印を結ぶ形だったと思われる。
平安時代後期 清凉寺 釈迦如来像 宋に渡った東大寺の僧奝然(ちょうねん)は、台州開元寺のインド伝来と伝わる、牛頭栴檀で刻られた釈迦像の瑞像を模刻させ、987年帰国。日本に伝えられたことで、更に多くの模刻像が生み出された。 […]
平安時代前期 清凉寺 阿弥陀三尊像 檜の一木造り。中尊の阿弥陀如来像は光源氏がモデルともいわれている。 印相の定印は平安時代に入ってからのもの。 それまでは施無畏与願印や説法印が多かった。坐像の脇侍は珍しく、印相も余り見 […]
平安時代前期 室生寺 伝釈迦如来立像(薬師如来立像) 榧の一木造り。現在、釈迦如来と呼ばれているが、十二神将が随侍しており本来は薬師如来として像造されたもの。薬壺を持たない古式の像であろう。
平安時代 向願寺(渡岸寺) 十一面観音菩薩像 檜の一木造り。一般的に十一面観音は頭頂に仏面を表すが、本像は菩薩面とし、 左右耳の後ろに忿怒面・牙上出面を表す。また、耳璫(耳飾り)を付ける。