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仏壇と仏壇店情報
仏像百科
飛鳥時代 飛鳥寺 釈迦如来坐像(飛鳥大仏) 飛鳥大仏は蘇我馬子の発願により、600年前後に建てられたという日本最古の寺院飛鳥寺の本尊として 鞍作止利が造ったといわれる、現存する日本最古の仏像。
白鳳時代 法隆寺 観音菩薩立像(夢違観音) 江戸時代に書かれた『古今一陽集』には、「この観音像に祈ると悪夢を見ても、吉夢に変えてくれる」とあり、 現在もこの信仰がある。頭上の飾りは正面と左右で「三面頭飾」。
鎌倉時代 西大寺 愛染明王像 西大寺の造営・造像と戒律の復興に尽くした叡尊と親交のあった善円の作。 彩色や截金、金銅製の装身具、持物、光背、台座に至るまで造像時のまま残されており、洗練された穏やかな美しさがある。
鎌倉時代 長命寺 地蔵菩薩立像 作者の栄快は快慶の弟子。快慶没後も興福寺・東大寺・薬師寺の大佛師として諸像の造像に関わっており、 その一環として造像されたと考えられる。本像には快慶派の凛とした美しさある。
鎌倉時代 円応寺 初江王像 人は死後、仏が姿を変えた十王(十人裁判官)によって、七日ごとに生前の罪を裁かれる。 初江王は冥界の裁判官のひとり、二七日に登場する。鎌倉幕府は西端境界に墓所が置き、その鎮魂のため 十王や地蔵菩 […]
鎌倉時代 高徳院 阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏) 極楽浄土にいて衆生を救済するとされ、多くの信仰を集めた。完成当時は金箔が施され、 大仏殿に安置されていたが、14~15世紀の台風、地震や津波で大仏殿が崩れ、露坐の大仏となって […]
千手千眼観音菩薩坐像 奈良時代/葛井寺 日本三大十一面千手千眼観音のひとつ、バランスのとれた美しい仏像は脱活乾漆像の傑作。 千の手・持物は視覚的にも救いの力の大きさを表し、光背のように配された脇手の全ての手のひらには、 […]
鎌倉時代 大報恩寺 釈迦如来坐像 通称千本釈迦堂の本尊。行快作。行快は快慶の仏師系統では筆頭格で、快慶の形式や作風を継承している。 内乱の続く不安定な時代に失われた快慶作の像の再興像。
鎌倉時代 仁和寺 悉達太子像 院智作。悉達太子(しっだたいし・しったたいし)とは、釈迦の出家前の名前、シッダールタのことで、 釈尊の若き日の姿であり、極めて珍しい像。頭頂には肉髻珠、額には白毫が現れる予兆であろうか。
鎌倉時代 鞍馬寺 聖観音菩薩像 肥後定慶作。慶派で運慶の次男が改名したとする説がある。 宋仏画を日本風に作り上げ、衣文、髪型など造像における独自の表現方法を目指した。