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橋本光巖堂(京都)伝統的な襖・障子製作、本金箔紙製作、表具・掛軸製作、古書画修理など

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本金紙の製作


橋本光巖堂の仕事の幅は実に広い。今回の取材時、工房二階では鳥の子紙に金箔を押す「本金紙」の製作が行われていた。

仏壇・仏具で使われる金箔は一般的に三寸六分と呼ばれる約10・9㌢四方の金箔であるのに体して橋本光巖堂で使われるのは主に四寸二分(12.7㌢)の一号色、二号色、三号色の縁付け金箔(伝統的な技法で作られた金箔)。箔は御寺院様、お客様の要望に沿って選定されるが、ご予算が限られている場合、五寸二分(15.8㌢)の断切り金箔を選ぶこともある。

金紙製作は鳥の子紙と呼ばれる和紙を重ねたものをピンとはり、そこに礬水(どうさ)で下地を作ることから始まる。金箔を接着させる膠を塗り、そこに慎重に金箔を押して行く。膠といってもまるで水のような印象のものであり、最初に大きな専用な刷毛で塗った後、一列毎にこの膠を塗る。箔と箔の継ぎ目の部分がしっかりと付くように、金箔の端を微かに潜るように刷毛を入れる。

「鳥の子紙と金箔が一体となるのが私共の金紙です」と橋本真次社長は語る。鳥の子紙と金箔が一体化することで、とても強い金紙が生まれることになる。

 

 


本金紙の再生


こうして作られた純金紙は襖や屏風、寺院堂内荘厳の素材となるのだが、取材で拝見したのが35年前に製作された金紙の再生修復。修復と言っても穴が空いているわけではなく、汚れを落とし再生するというもの。再生された金紙はたった今金箔が押されたように光輝く。その脇には金紙に上に描かれた蓮や雲の彩色も修理を待っているが、これらの彩色金紙も綺麗に再生する。

「自社で製作した金紙であれば自信を持って再生することができます」と橋本社長は胸を張る。


何層にも和紙を貼り重ねた襖 弾力のある襖の意味


襖と一口にいっても、その内容は様々。

橋本光巖堂が製作する襖は、内部の骨組みに対して何層にも和紙を貼り重ねる伝統的な襖。仕上がった襖の表面を軽く叩くと、誰もがその腰のある弾力に驚かされる。

「貼ってしまうと中が見えなくなる襖ですが、日本の湿気の多い風土を考えると、社寺の襖にはやはり伝統的な手間を尽くした襖がお薦めです」と橋本真次社長は語る。

工房には中骨から重層に和紙が貼られた本襖の構造が分かる見本が於かれているので是非参考にして頂きたい。


京唐紙の襖


この本襖の構造見本の脇に置かれているのが、宗派や寺院の寺紋を木版で和紙に摺り込んだ「唐紙」の襖。

唐紙とは染め型となる木版で様々な文様を和紙の上に描き出したものであるが、橋本光巖堂はこの唐紙を用いた襖の製作、堂内や室内の加飾を多数行ってきた。

「唐紙というとても高額なものというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、私どもの唐紙は納得して頂ける内容のものです」と橋本社長。

襖でだけでなく、もちろん障子の製作も行う。最近人気なのは破れにくい「PETフィルム複合障子紙」であり、橋本光巖堂ではそこに寺紋を入れた製品も作り出している。

橋本光巖堂(京都)

本襖に木版で刷られた各宗紋と寺紋

 


表具の新調と修復


​今回の取材では、丁度大きな書画表具の修復も行われており、本紙の裏に貼られていた薄い和紙を丁寧に一枚ずつ剥がす作業が行われていた。
表具は橋本光巖堂の主な仕事のひとつ。工房二階には数多くの表具裂が在庫されており、宗派毎、茶道などの流派毎、好みに合わせた表装が行われる。唐木銘木を軸先に持つ軸も多く持つ。

 

橋本光巖堂 京都市下京区西洞院通六条下ル東側町522 TEL.075-351-2928  FAX.075-351-6758

 

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