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「伝統を尊ぶ」縁付金箔をアートピースに・「黒鉄箔(くろがねはく)」断切金箔の箔打紙の美 箔座(金沢/東京日本橋)

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10月28日、箔座日本橋で箔座と巧藝集団secca(雪花・せっか)の共同開発による2つの工芸プロダクトが発表された。
発表当日は、箔座社長・高岡美奈氏とsecca社長・上町達也氏のプレゼンテーションも行われた。

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縁付金箔の新たな表情を生み出したアートピース「伝統を尊ぶ」

新たに発表されたプロダクトのひとつは作品としての縁付金箔を輪島塗のフレームに額装した「伝統を尊ぶ」。

 これまで金箔は「押されて」表現されるものと理解されてきたが、縁付金箔そのものを作品として発想した、これまでにない箔による表現を実現した作品。フレームは照り起り(てりむくり)と呼ばれる伝統的なウェーブを持ち、輪島塗の様々な技法で仕上げられている。

 ここでの縁付金箔の表情は、これまで見たことがないもので、新鮮な驚きを感じるものだった。金箔は漆などの接着剤で「押される」ことによりその表情が生まれてきた。押される面の研磨や接着剤の拭き取りにより、艶を含めて金箔の表情に変化が生まれるが、「伝統を尊ぶ」と称されるこの作品での縁付金箔は置かれただけで、その上から透過ガラスで押さえられただけのもの。

「伝統を尊ぶ」では金箔の上に、風に吹かれた水面のように微妙なウェーブが無数に生じ、豊かな表情が生み出されていた。

 フレームの外枠は社寺建築の屋根構造で使われる「照り起り」をモチーフにしたもので、輪島塗の下地として使われる珪藻土(輪島地の粉)での蒔き地と呼ばれる漆芸技法で仕上げられたもの。ゆるやかな照り起りのウェーブが蒔地により柔らかい光りの陰影を生み出す。細い中枠はアルミフレームを黒の呂色で仕上げたもの。金属が持つ光沢がそのまま呂色で仕上げられることで、シャープな印象をこのアートピースに与える。内枠は檜の木目を活かした艶を落とした摺り漆仕上げ。仕上げの異なる外枠、中枠、内枠の組み合わせ、具体的に言えば光りの組み合わせが、中央の縁付金箔の可能性をより一層引き出す。

新しい工芸材料として魅力的「黒鉄箔(くろがねはく)」

 もうひとつのプロダクトが「黒鉄箔(くろがねはく)」。断切金箔の打紙として使われるカーボンを塗布したグラシン紙を再利用したもの。金箔がこの黒い箔打紙の中で叩かれ伸ばされるのだが、これまでは破棄されてきた。

 

「この紙を箔として見立て、箔押し職人の手によって別のかたち、別の工芸のかたちに生まれ変わらせる、箔屋ならではの新しい可能性の発見です」と高岡美奈社長が語るように、「黒鉄箔」は全く新たな工芸材料としての価値を生み出す。

 箔照(はくしょう)ペンダントライト(黒鉄箔)は吊り下げ照明。箔照卓上ライト(黒鉄箔)は置き型のライト。光りを透過しない黒鉄箔を加工した「羽根」をフレームに接着、このフレームを立方体、直方体、そろばん玉形など複数の形状に展開する。

 黒鉄箔の「羽根」で囲まれた中央に光源を置き、スリットから漏れ出でる光りでライトとする。漏れ出た光りは、黒鉄箔の皺に陰影を作り、陰影はテクスチャーとなり、心の鎮まる空間を作りだす。この光り影の空間はまさしく「陰影礼賛」、日本ならではの光りの世界だ。

 この黒鉄箔は、モダンスタイルの仏壇の素材としても魅力的だ。


当日、縁付箔職人さんによる箔の渡し仕事の実演も行われました


縁付金箔の展示

 

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