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お盆の夜は必ず満月だった時代

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お盆の夜は、江戸時代まで満月でした。明治時代以降(明治6年・1873年)、日本の暦は新暦とも呼ばれる太陽歴となりました。それ以来、日本では太陰暦(旧暦)の感覚は時間をかけてほぼ消滅しました。中華圏では農耕歴とも呼ばれる太陰暦が今でも息づいており、お正月の日取りは毎年変わります。

お盆はかつて太陰暦における7月15日でした。15日は満月の日です。つまり、お盆の夜は必ず満月でした。このことはとても大切なキーワードです。

お正月は逆に必ず新月でした。つまりお月様が見えない夜でした。ご先祖様は、夏の満月の夜と、冬の新月の夜、なつかしいわが家に帰っていたのです。

今年(2020年)の旧暦のお盆は9月2日です。もちろんその夜は満月です。

通常のカレンダーにおける新盆(しんぼん・太陽暦)は7月15日、旧盆(きゅうぼん・太陽暦)は8月15日です。つまり日本のお盆には太陽暦の新盆と旧盆、そして太陰暦のお盆の三種類があることになります。
7月盆の新盆で行う地域、8月盆の旧盆で行う地域は、同じ地域でも混在する場合があります。

日常の生活の中で、私達はお月様の満ち欠けをあまり気にすることがありませんが、満月と新月の夜は、あの世とつなgりやすい日であることを、心のどこかにお留め置き下さい。

 

 

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