専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
お知らせ
お盆の時、祭壇やお仏壇にほおずきを飾ることがありますが、なぜほおづきを飾るのでしょうか。
ほおづきは盆花(ぼんばな)と呼ばれる花のひとつです。盆花とはお盆の時期に山野で咲く花のことで、お盆の時期には草市(くさいち)が立ち、そこで盆花が売られてきました。お盆の時のほおづきは、草市で売られてきたものです。
草市や柳の下の燈籠店 正岡子規
ほおづきは鬼灯とも書きます。鬼とは亡くなった方の御霊のことで、鬼灯とはまさに亡くなった方がそこに宿るイメージのものです。盆棚やお仏壇に飾られたほおづきは、お帰りになった祖霊や、故人の魂の息づきであるとも言えます。