仏壇選びの達人

専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報

第2回わが家のお仏壇物語

仏壇御膳

 代々のご先祖様を祀る年季の入った位牌が並ぶ中、一柱の真新しい位牌が目に留まる。一昨年亡くなった父のものだ。その前には、彩りよく盛りつけされた三、四品のおかずとご飯。「はい、お父さん」と毎朝声をかけながらお供えする、母ご […]

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両親が守ってくれたと思う山行

 主人は私と違ってとても親思いで、何かにつけて、お仏壇の前に座ります。朝食前と帰宅後には習慣のようにお線香を焚きます。私は更年期障害からか、いろいろの「におい」が強く感じられるようになって、線香の「香り」がとても気になり […]

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父と子のお仏壇

 十二年前の明け方、私の妻は亡くなった。初秋の雨で肌寒い日だった。私の二人の子と妻に最後の別れをしたことを最近のように憶えている。葬式が終わって私は呆然としていた。だが早急にしなければならないことがあった。妻の遺骨を納め […]

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お仏壇の思い出

 私と仏壇の記憶をたどってみると、私が物心ついた頃、母方の祖母の家の仏壇が一番初めに思い浮かびます。  祖母の家は昔造りの家で、六畳間、八畳間が続き部屋になっていて暗いどんよりとした中に黒光りした物体がありました。それが […]

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わが家の仏壇は大家族

 私が幼い頃父が亡くなり、母と私は母の実家で暮らしています。  実家には母の妹達、つまり叔母が二人。それに大阪で働いていたけれど病気になり、実家へ帰ってきた叔父が一人、合計五人家族です。 兄妹は、気心がわかって理解し合え […]

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でっぱった仏壇

 我が家の仏壇はかなりの年代物で大きい。塗りも剥げていて、金と黒のまだらである。実はこの仏壇、我が家を建て直す際に買い換えるはずだったのである。ところが、祖父が自分が買った仏壇にはこだわりを持っていて「買い換えることはま […]

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祖母と仏壇

 九〇代の祖母は今まで何人もの人々と死別している。そして、私は祖母のこれまでの人生を考えて、こう思う。死者は遺された者に勇気とやさしさを与えてくれている。  以前、祖母は仏壇の上の祖父と父の遺影を眺め、毎日愚痴をこぼして […]

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仏壇の中のたま

 たま、という猫がいた。三十年も前のことだ。祖母が勤めの帰り道に拾ったノラで、しっぽが極端に短く、睾丸が丸見えだった。それで「たま」。白地に黒しまのおおきなオス猫だった。  その「たま」は仏壇の中で寝る猫だった。昼間、た […]

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仏壇公正取引協議会
祈ってみよう、大切な誰かのために。PRAY for (ONE)