2024年1月に発生した能登大地震により、能登半島ばかりではなく、石川県、富山県、新潟県、福井県の皆様が大きな被害を受けました。心から御見舞申し上げますと共に、お亡くなりになられた方には深く追悼申し上げます。

今回、大きな被害を受けた高澤ろうそく、高澤久社長様から、被害の様子と復旧に向けての動きをお寄せいただきましたのでご紹介いたします。

1/1に発生しました能登半島地震により、当社の店舗は倒壊しました。すぐに社内LINEなどで社員の全員の無事を確認しました。その後、工場、七尾市内の営業所の被害の状況を確認し、建物の中は散乱しているものの、悲劇的な状況ではないことを確認しました。

1/９から出社可能な社員の皆で工場内の片付けを始めました。それと同時に、業者に依頼し、配管の修理、ガスの点検、製造機械の調整をしてもらいました。最大の問題は断水により水が無いことでした。和ろうそくを作る上で冷却するために水が必要不可欠なのです。思いついたのが、地下水です。近くに田んぼに水を引くための共同のポンプ施設があり、それを稼働してもらい、工場内の水道設備につないでもらう工事をしてもらうことで、水の問題を解決しました。

1/20に半日程度、工場内のすべての工程を動かしてみました。有難いことに特に問題箇所は無かったため、翌週の1/23からほぼ以前の稼働状況くらいまで、稼働させています。ご注文も以前のとおり承ることができます。

私たちの店舗は100年を超える建物でした。和ろうそくを始め、お線香やお香など地域の方々がお買い物に来て下さり、また観光にお店に足を運んで下さっていました。令和の時代に、私たちも長く高澤商店の顔となるようなお店を再建しようと考えています。七尾でつくる和ろうそくの魅力を、より多くの方に伝えることができるお店づくりを目指しています。

1/25現在では七尾ではまだ断水が続き、以前の暮らしが送れる状況ではありませんが、多くのご心配の声、励ましの声をいただきました。これからも長く能登に心を寄せていただけましたら幸いです。