仏壇選びの達人仏壇店・工房・仏事情報日本の伝統美を仏壇に表現　古市美人仏壇店（南九州市）

日本の伝統美を仏壇に表現　古市美人仏壇店（南九州市）

仏壇店・工房・仏事情報2024.5.14UP DATE

古市美人仏壇店は、「紅葉」で全国伝統的工芸品仏壇仏具展で最高賞となる経済産業大臣賞の受賞経験があり、2020年3月に開催された全国伝統的工芸品仏壇仏具展では「22号前開き堂造り」で伝統意匠部門で2位となる経済産業省製造産業局長を受賞しました。洗練されたデザインを生み出すのは、塗り・金箔・金粉・蒔絵といった職人の技です。人気仏壇「紅葉」「蓬莱」などを是非ご覧下さい。

◎古市美人仏壇店　南九州市川辺町永田3963-3　TEL.0993-56-0786 FAX.0993-56-2820

古市仏壇店　工房内（2024年取材）

古市仏壇店　工房内（2023年取材）

: 金仏壇の修復

: 金仏壇の修復

: 北陸型金仏壇の修復

: 北陸型金仏壇の修復

: 金仏壇　屋根宮殿の修復

: 金仏壇　屋根宮殿の修復

古市美人仏壇店工房内

: 仏壇の組立

: 組み立てられる仏壇

: 寺院仏具の組立

: 小型仏壇の組立

活躍する若手職人

古市美人仏壇店の金箔押し

: 箔を一枚一枚移すことで箔の品質を確かめる「箔移し」

: 「箔移し」を行うことで、広い面に適した金箔を選りすぐります

: 面にも箔を押します

: 竹製のハサミで箔を置き、合紙を取ります

: 箔押しを終えた面です

: 真綿と呼ばれる絹のかたまりで、箔を押した面を軽く押さえます

: 縁付け金箔ならではの和紙目が見える美しい仕上がりの金箔面

: 縁付け金箔ならではの和紙目が見える美しい仕上がりの金箔面

第24回全国伝統的工芸品仏壇仏具展入選作品
経済産業省製造産業局長賞
「22号前開き堂造り　縁起軍配欄間」
サイズ高173㌢×幅65㌢×奥行73㌢　漆仕上げ・紅松材

経済産業賞製造産業局長賞を受賞した22号前開き御堂造り「縁起軍配仕立て」

古市美人仏壇店・古市雄一郎社長

縁起軍配の中に、松竹梅の彫刻を埋め込んだ意匠　柱の錺金具にも軍配の意匠を用いる

内陣には中尊寺金色堂須弥壇の格狭間同様の鳳凰彫刻を配置する　鳳凰の背景は紺地に金を蒔いたもの

障子下腰の半透明な部分には軍配と小槌（こすち）が微かに見える　紗と和紙を巧みに用いた表現　猫戸にも軍配と小槌

: 鳳凰はまるで片切り彫りようなシャープな線で構成され、その佇まいが際立つ

: 軍配に鳳凰を配した大戸の八双金具　一粒で打たれた魚々子蒔きも素晴らしい

: 内陣下段周りの錺金具にも軍配と小槌の意匠

: 鶴の障子つまみ

: 鶴の障子つまみ　翼を広げることができる工夫と意匠

: 膳引きの天平文様蒔絵

: 障子腰には和紙と紗を用い中に小槌と軍配を配置する

: 大柱金具にも軍配と小槌の意匠

: 内陣天井部分は綸子彫り、散り蓮華、長押には六葉金具

「18号紅葉　翡翠色猫戸」
サイズ高142㌢×幅64㌢×奥行55㌢　正面漆仕上げ・紅松材　

古市美人仏壇店を代表するブランド「紅葉18号」の猫戸を翡翠色で仕上げた仏壇が人気です。この翡翠色の発色は着色された銀箔によるもの。まるで東山魁夷に代表される日本画の「翡翠色」を見るような美しい作品です。

18号紅葉　猫戸翡翠色

紅葉18号　色箔を使った翡翠色の猫戸

「15号紅葉」
サイズ高119㌢×幅48.5㌢×奥行43㌢
正面漆仕上げ・ヒバ材　

古市美人仏壇店を代表するブランドが「紅葉」。平成15年（2003）に開催された第17回伝統的工芸品仏壇仏具展に出品された「22号浄土　御堂造　前開き」の仏壇が最高賞となる経済産業大臣賞を受賞しましたが、この作品を飾った漆工文様が紅葉。ここで紹介する「15号紅葉」は、その際の仏壇のDNAを引き継ぐものです。