仏壇選びの達人

専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報

佳作「家族の歴史を刻む仏壇」菊池陽子(東京都・56歳)

「おじいちゃん、おいしいお菓子買ってきたよ」毎週土曜日、1週間分の食糧を買い出しに行った帰りに父の好きなお菓子を仏壇にお供えする。飴やキャラメル、おせんべい、饅頭、たまに地方のお土産など。まるで子どもの仏壇のようだ。 父 […]

もっと読む

佳作「ひいおじいちゃんの仏壇にて」安川斐子(千葉県・37歳)

実家へ帰省するお盆。 娘はとってもきれいねぇ!エルサみたい!と大喜びしていました。 ひいおじいちゃんのお仏壇。いつもひいおばあちゃんが娘のためにおやつをおいて迎えてくれてました。 娘は大喜びでなむなむしてくる!とおやつを […]

もっと読む

佳作「頑固者と胡瓜と茄子」出雲かなる(京都府・19歳)

2020年1月22日 わたしのおじいちゃんは天国へと旅立った。 頑固で愛情表現が下手なおじいちゃんだった。 でも、いつも家族のことを思ってくれていた。 その頑固さに腹が立って、 「お盆には胡瓜に乗って来て茄子で帰るんじゃ […]

もっと読む

佳作「少年の儀式」河村皆雄(千葉県・31歳)

仏壇のある暮らしを私はその家で学んだ。 私にとって夏休みといえば片道6時間の母の生家への帰省で、祖父母の家はひたすら楽しいだけの場所だった。 スイカ。風鈴。素麺をすすり柱に身長を刻む。線香花火。茄子や胡瓜は馬になる。 そ […]

もっと読む

佳作「わが家自慢のお仏壇~リビングルームの要~」青木郁雄(茨城県・52歳)

わが家の仏間には「生きとし生けるもの」が仲良く同居している。まさにリビングルームだ。 わが家では相次いで仏を送り出した。 2014年10月に弟が亡くなった。生まれながら心臓が悪く、数々の大手術を両親と乗り越えながら44歳 […]

もっと読む

佳作「そして私もまた、仏壇に話しかけていた」富永藍子(神奈川県・30歳)

今でも、亡くなった祖父が夢に時々出てくる。 そして私は、今でも思い出す。 お墓や仏壇を見るたびに、「心の中で手を合わせとればええ」と言った祖父の言葉を。 毎日欠かさず仏壇と神棚に手を合わせる祖母とは正反対に、祖父が手を合 […]

もっと読む

佳作「お仏壇からの自己紹介」松尾奈央子(愛知県・34歳)

私には3歳で亡くなった弟がいる。私が5歳の時だった。それ以来、母に倣ってお仏壇に手を合わせたり近況報告をすることで、弟とのコミュニケーションが取れているような気がしていた。なぜかお仏壇の前に正座をして話しかけると心が落ち […]

もっと読む

佳作「日常茶飯事」関口光一(長野県・45歳)

「おはようございます」 ご先祖様とともにわが家の一日が始まる。「みんな元気に起きてきたな」と。毎朝、まずは一杯のお水を差し上げると、ご先祖様たちは「夏のお水は冷たくてうまいな。」とおっしゃる。 朝ごはんの米が炊き上がると […]

もっと読む

佳作「わが家のお仏壇ができるまで」大嶺さつき(沖縄県・32歳)

「学校連れていこうか」朝食のあとで祖父が言った。 「うーん」と気乗り薄の私。何で連れていこうとするんだろう。物心ついたころから、運動ができなかった。難しい漢字がいくつも並ぶ神経系の病気で、どこかの筋肉を激しく動かすと反比 […]

もっと読む

佳作「お仏壇は母の縁側」増渕明仁(愛知県・54歳)

「えつこ〜、えつこ〜」 生前父は、母の姿が見えないと、いつもきまって縁側から母を呼びました。 一緒にお茶が飲みたくて、好物のきんつばを食べさせたくて、時には、用事がなくても呼んでいました。 やれやれまた呼んでるよ。家族は […]

もっと読む

仏壇公正取引協議会
祈ってみよう、大切な誰かのために。PRAY for (ONE)