専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
お知らせ
「sorae」は これからの供養の形。stageステージとbackpanelバックパネルの組合せで大切な人への想いを繋ぐ空間を作りだすことができる。これまでもステージ型の祈りのスタイルの製品はあったが、組合せというスタイルはオリジナル性の高いもの。
また舎利供養具、大切なものを納める容器「tunagu」も発表されたが、この容器は上下で繫ぐことができるという新たな発想の供養具だ。
はじめてこの「sorae」を見た時に目を惹かれたのがバックパネルの「星 螺鈿」「七宝 螺鈿」「雪 螺鈿」の螺鈿作品。星屑を鏤めたように見える「星」、輝く伝統文様の「七宝」、綿雪がきらめいて見える「雪」。これだけの螺鈿の技は時間をかけた作家の作品であることは明らか。
お聞きすると京都在住の女性の漆芸作家が仕上げたものであるという。
螺鈿は光の当り方で見え方が違ってくる。漆芸作家がひとつ一つの貝の破片である螺鈿を選びながら漆の上置い行く。ランダムに置くのではなく、意図されて細かい螺鈿が置かれて行く。その上から漆をかけ研ぎ出すと、研磨された螺鈿は一層輝きを持つ。