仏壇選びの達人

専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報

佳作「ご先祖様に、ウートートー」 細羽美咲(沖縄県・32歳)

 グソーに、ウートートーしとんどー。  沖縄の方言で、あの世(ご先祖様)に手を合わせているんだよ。と言う意味です。  自宅には、お仏壇があるのが当たり前、と思っていた幼少期。 「おじーや、おばーが、あんたのこと見守ってい […]

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佳作「わが家の仏様お引っ越しプロジェクト」 戸上喜之(三重県・62歳)

 市内の実家で母と同じ時を過ごしてきた仏様。母の施設入所が決まり、当主の私が引き取ることになりました。  高台にあるわが家では、数年前に和室の押入れを仏間に改修しましたが、大工仕事だけでまだ扉はありません。私は残してあっ […]

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佳作「わが家の自慢の仏壇」 當銘学(沖縄県・69歳)

 祖母の家には先祖代々の仏壇がある。仏壇は三段式になっていて最上段には位牌と太平洋戦争で戦死した長男の文化勲章と賞状が飾られている。中段は四季折々のお花、下段は香炉と茶碗とお酒、水が飾られている。  長男を戦争で亡くした […]

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佳作「本質はいつもここに在る」 大林由実(神奈川県・48歳)

 家に上がって一番初めに向かう場所は仏壇。  我が家では誰が決めたわけでもないが、幼少のころから、成人して家を出ても、家族だけではなく親族一同、家に上がったらまず初めに仏間へ行き、仏壇に手を合わせることが「当たり前」とな […]

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佳作「仏壇の思い出」 畠山嘉子(栃木県・68歳)

 なつかしい仏壇の写真が手元に有る。背中を見せているのは姑、左手が当時隣家に住んでいた姑の弟夫婦、写真に収まっていないが、姑の右側には舅が居る。  これは、岩手県盛岡の夫の実家の仏壇だ。夫の祖父が馬車鉄道で財を為した花巻 […]

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佳作「ふたつの仏壇」 稲本安行(神奈川県・69歳)

 2LDKのマンションに越してきて、早や5年になろうとしている。その前は戸建て住宅だった。子供たちが独立して、妻と二人だけでは広過ぎるし、賃貸では無駄と考え、小さめのマンションにしたのである。 私は若い頃に両親を亡くして […]

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佳作「お仏壇に祈る時」 吉川 緑(高知県・73歳)

 軒の方から雀の声がする。カーテンを開けると、東の空から、昇ったばかりの朝日が差している。仏壇に、淹れたてのほうじ茶を供え、今日も一日、お見守り下さいと手を合わせる。  お線香の煙は、上にすーっと上がり、天井近くでクルク […]

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佳作「仏壇と私」 祖鞍あいこ(神奈川県・49歳)

 名古屋の祖母が亡くなり、長男だった父はお仏壇を引き受けなければならなく、私たち家族一家は、東京の父の社宅から横浜の一軒家に引越した。  当時、小学四年生だった私には、お仏壇の意味が分からなかった。  東京の生活が好きで […]

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佳作「息子の家の現代仏壇」 中島英三(兵庫県・75歳)

 母が昨年11月末、享年104歳で亡くなった。「いつかはこの日が来る」と長らく心づもりをしてきたせいか、悲しさは思いのほかなかった。とは言うものの、後飾り祭壇の遺影を見るたびに、「そうか、とうとう死んでしまったのか」との […]

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佳作「仏壇は究極のエコ」 広瀬常男(滋賀県・68歳)

 墓参りもオンラインで済ませる時代に、仏壇は古い? 要らない? 未来はない?  父は家の一番良い間を仏間にし、出世仏壇といって出世するたび仏壇を買い替えた。亡き父は、15で親に死に別れ、そこから裸一貫で働いて、親の五十回 […]

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仏壇公正取引協議会
祈ってみよう、大切な誰かのために。PRAY for (ONE)