専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
第15回わが家のお仏壇物語
子供のころお仏壇は祖父母の家にありました。静岡には珍しく高さが一間ほどもある中が金色のお仏壇。 祖父の家は,もともと新潟の豪雪地帯の商家でした。大正時代の様子を映画用のコマーシャルフィルムが伝えています。大きな構えの呉服 […]
祖父は97歳、祖母は99歳で天寿を全うした。 実家の床の間に現代仏壇が設置され、先祖代々の位牌を初めて手に取ってみた。 位牌は5人分あり、後ろには名前が書いてある。 どなたの位牌なのだろう。 私は気になって、両親に確認し […]
我が家の二歳の娘は活発で、机や椅子をジャングルジムの替わりに遊んでいます。今日も廊下を足蹴りの車で全力疾走。急に静かになったので不安になり様子を見ると、仏間に入って手を合わせていました。誰に教えてもらったのか、おりんも […]
私の実家のお仏壇は浄土宗なので、黒漆塗りの金箔が施された豪華なもので、戸扉が片方三枚ずつあります。幅の広い立派なお仏壇です。主人が初めて実家に来た時に、「立派なお仏壇やな。」と驚いていました。 五十二年前に父方の祖父 […]
わたしの住む地域は、その昔「真宗王国」と呼ばれ、真宗のお寺やご門徒さんも多く、一向一揆の舞台にもなりました。お仏壇は加賀仏壇の流れをくみ、各家庭のそれは、宗派を問わず金箔が施され、まばゆいばかりです。 わが家に今のお […]
我が家の仏壇は、私が小学校二年生の時だった。今は亡き父が、購入した仏壇だ。父は当時、営林署に勤務していた。我が家は、私の祖父母から始まった。私で三代目だ。私の幼い頃の仏壇は、直接壁に作り付けの仏壇だった。多分明治時代に […]
私の父は婿養子だ。 農家の家に左官の仕事をしている父はやってきた。 建築関係の仕事をしながら家の農業もやり、とても働き者の父である。 私が小学生の時に住んでいた家が建てかわった。 茅葺き屋根の古い家から瓦の屋根の家になっ […]
父が仏壇を買い替えた時のことである。「今度の仏壇は家紋が付けられてよかろう。しゃれとうやろう。」と上機嫌の父。家紋は後日届くとのことで、父はこどものように郵便受けを毎日何度も覗いていた。家紋が届くと父はニコニコしながら […]
父が亡くなり、母が施設に入って、実家を片付けることになった。大正生まれの父は物を捨てないし、母は購買意欲が旺盛な人だったから、実家仕舞いは世間で話題の通りに大変だった。なんとか片付けたが、困ったのが仏壇の行く末だ。小さ […]
父の実家に、立派なお仏壇がある。和室の隅で静かに佇む姿には不思議な雰囲気があり、前を通る時には自然と姿勢が低くなる。騒がしいお茶の間から和室に入る時には、「お邪魔します」「隣でうるさくしてすみません」とでも言いたくなる […]