専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
私は筋肉が固まってしまう病気を持っている。そのため六歳で歩けなくなり、十五歳で寝たきりになった。現在は噛む力もなく、食事はペースト。今は親指だけが何とか動く。この病気は一般的に二十歳前後で亡くなるケースが多 […]
「誕生祝いに、仏壇を贈るから」「えっ、仏壇?」長男の1歳の誕生祝いに父が贈ってくれたのはなぜか小さなお仏壇でした。 つるりとした木の質感が美しい茶色の仏壇。細部まで施された素晴らしい芸術の世界に圧倒されまし […]
お仏壇じまいするかどうか。今年の親族会議の議題は、そのことでした。私の実家は、今、空き家です。年老いた父母が長く暮らした田舎の古い家ですが、数年前に両親は逝きました。私は姉弟の二人きょうだいで、私は他家に嫁 […]
うちのお仏壇には虎のぬいぐるみがいる。 ちなみに名前は平仮名でとらじろうさん。 なぜお仏壇の中にぬいぐるみがあるのか、よく尋ねられる。 とらじろうさんには昨年亡くなった祖母と私の1年間の思い出が全て詰まって […]
義母の最晩年の時のこと。妻から「おばあちゃんが亡くなったら、仏壇はどうなるか心配しているよ。お父さんからおばあちゃんが安心するように言ってあげたら」という話があった。一人っ子で一人娘の妻、単身赴任中の私。そ […]
座布団を敷き、手を合わせる。 お仏壇と向き合いながら「今日一日よろしくお願いします」とお願いをして何回目になるだろうか。祖父母の家からお仏壇がやって来て3年が経ち、ほとんど毎日手を合わしているから数えきれな […]
結婚して32年。 いつも一緒にいて、殆どの時間を一緒に過ごしたのに、自分だけ一人で行っちゃうのはズルいよ。 優しいやっちゃんは、いつも私を優先してくれたよね。 自宅のリフォームでお互いの部屋を作る時も、大き […]
昭和35年12月5日、私は縁あって田舎からも一つ田舎の豊かな自然がいっぱいの山村へ嫁いできました。 嫁ぐ日、生家のお仏壇にお参りし、元気で幸せになることを誓い、婚家では一番先にお仏壇で「よろしくお願いします […]
20年前の春、父が亡くなった。父は家を建てた際に居間の一角に木枠でぐるっと囲まれた奥行きのあるスペースを仏壇を置く場所として作った。しかし、そこは父が亡くなるまで空いたままで、時々ヒーターを置く所になったり […]
他界した義父のために、家族で初めて仏壇屋さんに来た。我が家は典型的な核家族のサラリーマンで、家族をご先祖様としてお迎えする儀式は、皆、初めてのことだ。葬儀会社からのご紹介のお坊様は仏壇がないことを知ると、「 […]