仏壇選びの達人

専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報

佳作「ご先祖様のお陰」 西村絵美(岡山県・36歳)

 我が家の二歳の娘は活発で、机や椅子をジャングルジムの替わりに遊んでいます。今日も廊下を足蹴りの車で全力疾走。急に静かになったので不安になり様子を見ると、仏間に入って手を合わせていました。誰に教えてもらったのか、おりんも […]

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佳作「わが家の自慢のお仏壇」 前川陽子(兵庫県・59歳)

 私の実家のお仏壇は浄土宗なので、黒漆塗りの金箔が施された豪華なもので、戸扉が片方三枚ずつあります。幅の広い立派なお仏壇です。主人が初めて実家に来た時に、「立派なお仏壇やな。」と驚いていました。  五十二年前に父方の祖父 […]

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佳作「わが家のお仏壇・ひと語り」 青木ちどり(富山県・62歳)

 わたしの住む地域は、その昔「真宗王国」と呼ばれ、真宗のお寺やご門徒さんも多く、一向一揆の舞台にもなりました。お仏壇は加賀仏壇の流れをくみ、各家庭のそれは、宗派を問わず金箔が施され、まばゆいばかりです。  わが家に今のお […]

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佳作「我が家の仏壇」 畠山隆幸(長野県・71歳)

 我が家の仏壇は、私が小学校二年生の時だった。今は亡き父が、購入した仏壇だ。父は当時、営林署に勤務していた。我が家は、私の祖父母から始まった。私で三代目だ。私の幼い頃の仏壇は、直接壁に作り付けの仏壇だった。多分明治時代に […]

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佳作「わが家自慢のお仏壇」 ペンネーム 鈴木ランチ(福岡県・46歳)

私の父は婿養子だ。 農家の家に左官の仕事をしている父はやってきた。 建築関係の仕事をしながら家の農業もやり、とても働き者の父である。 私が小学生の時に住んでいた家が建てかわった。 茅葺き屋根の古い家から瓦の屋根の家になっ […]

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佳作「ご先祖様は、はらかいとう?」(※方言で「はらかいとう」とは「怒ってる」という意味です) 篠原淑恵(福岡県・59歳)

 父が仏壇を買い替えた時のことである。「今度の仏壇は家紋が付けられてよかろう。しゃれとうやろう。」と上機嫌の父。家紋は後日届くとのことで、父はこどものように郵便受けを毎日何度も覗いていた。家紋が届くと父はニコニコしながら […]

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佳作「小さなお仏壇に心を込めて」 萩原友美(宮城県・61歳)

 父が亡くなり、母が施設に入って、実家を片付けることになった。大正生まれの父は物を捨てないし、母は購買意欲が旺盛な人だったから、実家仕舞いは世間で話題の通りに大変だった。なんとか片付けたが、困ったのが仏壇の行く末だ。小さ […]

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佳作「仏様、失礼致しました。」 大平愛結(京都府・20歳)

 父の実家に、立派なお仏壇がある。和室の隅で静かに佇む姿には不思議な雰囲気があり、前を通る時には自然と姿勢が低くなる。騒がしいお茶の間から和室に入る時には、「お邪魔します」「隣でうるさくしてすみません」とでも言いたくなる […]

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佳作「夏休み」 厨子福恵(岡山県・37歳)

 蝉がミンミンミンミー、ツクツクボーシと縁側まで夏を届けにきている。 毎年、盆に私は実家に帰省する。 両親の安否確認と、墓参りをするためである。 それともう一つ、小学生の我が子もじいじ、ばあばに年に数回だが、会えることを […]

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佳作「教えてくれた線香の香りと背中」 水延生(島根県・65歳)

 私は、四歳のときに父を亡くしました。母は、埃の舞う縄を作る工場で、なりふり構わず働きました。小学生の私は、給料日の夕暮れ、一人で迎えに行きました。給料といっても、封筒に入ったものではなく、紙幣と硬貨を直接手渡してもらっ […]

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仏壇公正取引協議会
祈ってみよう、大切な誰かのために。PRAY for (ONE)