専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
第13回わが家のお仏壇物語
高校生の時、不登校になってしまった。うまくやれない自分が嫌いで、胸が苦しくて、すがる思いでお仏壇の前に座った。ご先祖様に手を合わせていると、心が不思議と落ち着いてくるのを感じた。
その後も受験で不安な時、就職して仕事がキツい時、お仏壇の前に座って、手を合わせる事が癒しになっていた。
思えば、10代、20代の頃は苦しい時、助けて欲しくてどうしようもなくてお仏壇の前に座ることが多かった。
私も30代になり、結婚し、娘が産まれた。悩みもあるけれど、穏やかな暮らしをありがとうございます、娘は元気で成長しています、と感謝の報告ができる事が嬉しい。ずっと私を見守ってきてくれたご先祖様も、きっと安心してくれている。
お仏壇は私とご先祖様を繋いでくれる、かけがえのないもの。これからも嬉しいご報告ができますように。