専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
第3回わが家のお仏壇物語
夏休みの宿題で出された孫娘の絵の課題です。孫娘はおじいちゃんの墓参りし、お仏壇に向かっておじいちゃんと心の中でお話したこと、みんなでわいわいしながら、ピッカピッかにお墓を磨いたことを、楽しかった思い出の一つにあげてくれました。「早くおばあちゃんに見せたいから」墓参りに来てくれた1週間後、日帰りで古里に帰ってきてくれました。「おじいちゃんも、また天から舞い戻ってきたよ。とってもびっくりして、笑っているよ」と話すと孫娘もはにかんでいました。
お仏壇の前での夫との会話が、毎朝の日課です。「孫の話すちょっとした出来事、畑の収穫のこと、道ばたで見つけた小さな花のこと」などちょっぴり嬉しかったことを報告するのが、私のひそかな楽しみの一つとなっています。最近は、孫たちの帰省のおかげで、亡き夫との会話も増えました。一人になっても、案外幸せは身近に転がっているものだな、と感じる今日このごろです。