専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
第3回わが家のお仏壇物語
祖母の四年目の命日。お仏壇に手を合わせ、嬉しい報告が出来ました。赤ちゃんが生まれたのです。
出産予定日を過ぎてもお産の兆しが無く、帝王切開の緊急手術。立ち合うはずの夫は間に合わず、ひとり不安のまま分娩室へ…。朦朧とした意識の中で、赤ちゃんの産声を聞いた時「ありがとう」感謝で胸が満ちて、涙が溢れました。
それは、祖母を看取った時と、同じ感情でした。家族を失う悲しみと、家族が増える喜び。生と死を通して、命の尊さ、命の繋がり、そして、お仏壇の果たす大切な役割を学びました。