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第16回わが家のお仏壇物語

メイクリーン賞「不思議なことが二回も…」 荒木まさゆき(埼玉県・41歳)

「門が開いているよ。ちゃんと閉めたの」って母から言われて僕はビックリした。

 それがあったのは、仕事の夜勤明けから家についての出来事で、それが一年に二度もあるから、すごく不思議だ。

 母に「なんかの霊でもついて来たんじゃないの」って言われ、僕も母も霊感なくても、なんとなく怖い思いをしました。我が家には防犯用に防犯カメラを設置してあって、そのカメラの画像を確認したら、僕が帰って来てから数分後に門がひとりでに開いて・・・本当にこれはなんだ?

「なんでこんな事が起こるのでしょうか」と、そういう不思議なことがあったので、神社の神主さんやお寺のお坊さんに相談しに行ったのですが、その時に言われたことは、父の実家のお仏壇、実は、そのまま置いてあって。

 父の実家と僕の家は近くにあります。今までは父のお兄さんが一人で実家に住んでいたので、毎日お仏壇を拝んでいたのですが、昨年に高齢で亡くなってしまいました。

 それでか、仏壇を誰もいない暗い部屋に置いてあった為か、仏壇の写真は悲しいそうな顔をして、僕を見ています。

 神主さんとお坊さんに、お仏壇を移した方が良いよと言われ、僕の家に来ることになったんです。

 今はお仏壇の写真は、もう悲しい顔はしていません。それは家族が集まる居間に置いてあって、僕が毎日のように家族を面白い話で笑わせているのでお仏壇の写真も笑顔になっています。

 門が開いたのは、本当になんだったんでしょうか。

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