専門紙「月刊宗教工芸新聞」が提供する
仏壇と仏壇店情報
第14回わが家のお仏壇物語
私が子供の頃からお家で任されていたお仕事は、仏壇のお茶とお水とご飯を下げることと、お灯明を消す事でした。
これは子供の頃からお嫁に行くまでずっと続けていました。
母も仏壇のお花や御供物、掃除、手を合わせることをいつもしっかりしていてその姿を当たり前に見て育ちました。
大人になるまで特に気付かなかったけど、私は沢山の人に物凄く見守られて育ってきたという事に気付きました。
私にも子供ができ、息子も腰が据わってからは仏壇の前で抱かれながら手を合わる様になりました。
そんな時はいつも、”見守ってくれてありがとう。見守っていてください”と私も母と息子と一緒に手を合わせます。
転ばない様に、風邪を引かない様に、毎日を楽しめるように、願い、想いを込め、感謝して、とても良い”気”の中で生活ができていると感じます。
大好きな人の大切なものを当たり前に大切にする。
そこから始まった仏壇や先祖への想いは、今ではしっかり私にも、そして息子にも伝わりつつあるように感じます。
私はこの写真の光景がとても好きです。
いつも、見守ってくれてありがとう。